「室外の風を自然に取り込む」といった意味でパッシブ空調という言葉を使います。かつては、みなこの仕組みで涼をとっていました。逆にエアコンで強制的に室内を空調することをアクティブ空調と言います。私達の体表には暑いときに汗が出る能動汗腺があります。能動汗腺の数は、日本人は約200万個、ロシア人は約180万個、フィリピン人は約200万個と言われています。私達は住む環境に合う生理機能をもっているのです。過度なアクティブ空調を続けると、能動汗腺が減少すると言われています。近年、炎天下でめまいや貧血をおこす日本人がふえているのもアクティブ空調に頼りすぎる生活が多少関係しているかもしれません。
人の生理機能を保つ自然と共生するパッシブ空調で、健康的でエコな生活をしていきましょう。