建物は構造的に安全でなければなりません。
構造上の安全性を検討する項目は、柱や梁、床などの骨組みに鉛直にかかるつまり建物の重さ(固定荷重)、建物に載っているものの重さ(積載荷重)、雪の重さ(積雪荷重)です。
地震や風の力は過去もっとも大きかった力を想定し、建物に対して水平方向にかかる、として検討します。
荷重が部材の軸方向にかかると、圧縮力や引張り力が働きます。荷重が部材に直角方向にかかると、曲げ力が働きます。荷重が部材の1ヵ所で同時に両方向から平行にかかるときは、せん断力が働きます。各部材について、どのような力が働くか見極め、その力に対して部材が十分に耐えるか計算するのが、構造計算です。建物の安全性は構造計算をもとに検討します。